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【新潟2歳S予想】 今年はディープインパクト産駒の1強!? 血統評論家がヒモ穴候補として狙いたい3頭とは?/JRAレース展望

  • 2020年08月29日(土) 20時33分
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 馬券攻略に役立つファクターはいくつかありますが、「コース適性」はそのひとつです。出走馬がそのコースに適性があるのかないのか、これを知らずして馬券を買うのは、水着を忘れて海水浴へ行くようなものでしょう。とくに新潟外回りのような日本一直線の長い特殊なコースでは、血統に由来する得手不得手が如実に表れます。

 2歳重賞の場合、「父の2歳戦の産駒成績」も重視しなければなりません。仮にコース適性が高くとも、晩成タイプであるなら2歳重賞では苦戦必至です。2010年以降、新潟芝1600mの2歳戦で、産駒が20走以上した種牡馬は23頭います。

 連対率ベスト5を見てみると、1位ディープインパクト(46.7%)、2位ロードカナロア(29.6%)、3位ハーツクライ(26.3%)、4位キングカメハメハ(25.6%)、5位ダイワメジャー(24.0%)の順になっています。

 ディープインパクトが断然トップ。連対率46.7%なので2頭に1頭近くが連対を果たしています。そこから大きく離れてロードカナロア以下が小差で並んでいます。今年、上記5頭のなかで、産駒が登録馬に名を連ねているのはディープインパクトしかいません。例年と異なり登録馬がわずか11頭と少ないため、2-5位の種牡馬が珍しく産駒を送り込むことができませんでした。

 上記5頭の産駒は、過去10年間の新潟2歳Sで、連対馬20頭中9頭を占めるという圧倒的なシェアを誇ります。直近の3年間に限ると6頭中5頭です。しかし今年は、上位5頭のうち4頭が不在なのですから、唯一産駒を送り込むディープインパクトが断然有利な立場にあります。もともと数値的に飛び抜けているうえにライバルがいないのですから、“断然の1強”です。

 ディープインパクトを父に持つ登録馬はシュヴァリエローズロードマックスの2頭。どちらも有力ですが、とくに前者は「母方にカーリアンを持つ」という配合なので注目です。このパターンのディープインパクト産駒は、ダノンシャーク(マイルCS)、ジョワドヴィーヴル(阪神JF)、カミノタサハラ(弥生賞)、サトノラーゼン(京都新聞杯)など多くの活躍馬が出ています。

 2歳戦の成績が素晴らしいのも特長のひとつで、とくに芝1600mに限ると連対率54.8%。初戦の内容から人気に推されるのは間違いありませんが、血統からも有力候補であることが裏付けられます。軸馬としての信頼性はきわめて高いでしょう。

 人気薄で馬券圏内に食い込む可能性があるのはタイガーリリーハヴァスセイウンダイモスの3頭。高配当狙いで迷った際は、買い目に入れてみたいところです。
(文=栗山求)

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