9月13日、
高知競馬場で重賞・
黒潮菊花賞(1900m)が行われる。高知三冠の最終戦で、一冠目の
黒潮皐月賞を勝った
レインズパワー、二冠目・
高知優駿を制した
リワードアヴァロンなど12頭が揃った。ここでは有力馬を内枠から順に紹介。
最内枠の
スーパーセヴンは三冠レースに皆勤。
黒潮皐月賞4着、
高知優駿6着と、馬券圏内まであと一歩のレースが続いている。2走前の準重賞・栴檀特別は速い流れを先行してのもので、7着は仕方がない印象。流れ一つで上位争いに加わりそう。
ペイシャワイルドは3走前の準重賞・魚梁瀬杉特別で2着。3コーナーで一気にペースアップした時はやや置かれてしまったが、4コーナーで内を通って直線で盛り返した。
フルゴリラは3〜4コーナーでのまくりが魅力的な馬。
黒潮皐月賞などは直線で甘くなり2着に敗れたが、前走の栴檀特別ではまくりきって勝利。進化を見せた。重賞2着2回と世代トップクラスの実力を持っており、重賞初制覇が期待される。
メイショウロールスは
JRA未勝利から高知に移籍し、2着、3着と好走を続け、前走で高知初勝利。今回の高知1900mを経験したことがあるのは
高知優駿出走組だけで、多くの馬に距離不安がつきまとうが、同馬は
JRA時代にダート1800mで8着の経験があるのは心強い。
リワードアヴァロンは
高知優駿を制覇。父
グランシュヴァリエ、
母デイトナともに高知・
雑賀正光厩舎に所属しており、両親を知る伯楽が手掛ける。高い能力は持つ一方、レースでは逃げられるかどうかが鍵。逃げることができれば土佐春花賞や
高知優駿のように勝てるだろうが、逃げられなかった場合は脆さもある。この世代の絶対的逃げ馬・
ガンバルンがいないここは、何としてもハナを主張したいところだろうが、前走・栴檀特別の出脚を見る限り、判断は非常に難しい。
レインズパワーは高知の重賞でオール3着以内を確保の堅実な馬。好スタートから好位につけられる脚が強みだ。前走は
ガンバルンが逃げる後ろで他の先行馬とともに5頭ほど固まって1コーナーを回り、速い流れに巻き込まれてしまった。3着に敗れたが、小柄な牝馬だったのがデビュー時から約30kg増えているし、月1走ペースで使われているので、レース間隔も問題ない。
黒潮菊花賞は9月13日高知7R、18時10分発走予定。
(文:大恵陽子)