先週10日(木)に行われた、門別チャンピオンディスタンス(2000m)の古馬王道重賞「第6回
旭岳賞/JBC協会協賛『
クリエイターII』賞」は、2018年
佐賀記念JpnIIIの覇者
ルールソヴァールが道中2番手からラスト3Fで上がり最速の末脚を繰り出し3馬身差で完勝。
最大のラ
イバルとなるはずだった
ヤマノファイトにスタート直後の落馬というアク
シデントもあったものの、先手とった同厩舎の伸び行く3歳馬
コパノリッチマンに4角で並びかけ、門別外回りの長い直線(330m)は他馬に差を詰めさせることさえ許さない独壇場(唯一「追いかけてきた」と敢えて表現するなら、空馬になった
ヤマノファイトでしたが‥)に。これで今年7月1日の転入初戦からの連勝を「3」に伸ばし、現時点で堂々「
道営記念H1/11月5日・2000m外回り」の有力候補に名乗りを挙げました!
まだ少し気が早いかもしれませんが、現段階で頂上決戦「
道営記念H1」を展望すると、この
旭岳賞出走組では
ルールソヴァールを筆頭に、
王冠賞H2勝ち馬にして厳しいローテーションのなか2着に踏ん張った
コパノリッチマン、2000mへの延長でいつものようにパフォーマンスを上げてきた3着
ステージインパクトが上位候補に名を連ねそう。もちろん、今回は落馬の憂き目だった
ヤマノファイトも今後の調整過程が順調なら引き続き有力候補であることは間違いありません。
10月7日(水)の前哨戦「
瑞穂賞H2」への出走が予定される組では、8月27日に丸一年ぶりの戦列復帰を果たし3着に踏ん張った
スーパーステションの復調度合いに注目が集まるのは間違いないところ。もちろん、その
スーパーステションを差し切って転入初戦を飾った
クインズサターン(昨年11月の浦和
JBCクラシック4着馬)もまだまだ良化の余地十分、“新王者争い”の先頭グループに居ることに異論はないところでしょう。
また、佐賀から再転入し、いきなりその初戦で
クインズサターンの2着。近年苦杯を舐め続けさせられた
スーパーステションには先着してみせた
オヤコダカは「うちに戻ってからの出走回数というところで、
瑞穂賞への出走要件を満たせていない」(
米川昇師)ということで平場オープンに回る予定だそうですが、その走りには引き続き、注目していきたいところです。
別路線組では、前走遠征の金沢重賞「イヌワシ賞」を大差で圧勝し、29日(火)
白山大賞典JpnIIIに挑戦予定の前年覇者
リンノレジェンドが当然、最も注目を集めるでしょう。今季、
ヒダカソウカップH2&
ノースクイーンカップH2の古牝馬2重賞を連勝し、世代別牝馬重賞シリーズ「グランダム・
ジャパン(GDJ)2020」の古馬シーズンで地方馬トップ(9月14日現在)を走る
クオリティスタートも、
道営記念H1へと駒を進めてくる可能性もありそうです(一方で、
レディスプレリュードJpnII→
JBCレディスクラシックJpnIの路線も可能性あり)。
このように有力馬の名を連ねてみると、まだ2ヵ月近く先とは言いながらも「
道営記念H1」への期待、そして楽しみがドンドン膨れ上がってきますよね。
ただ、その前に、今日から3日間の門別
グランシャリオナイター12回開催・前節もお楽しみいただきたいところ。初日のメイン(最終)12Rは「静内
ライオンズクラブ特別」(B3-2-B4-1組、1200m外回り)です。条件戦、かつこの距離では今季まったく崩れを見せていない4歳牝馬
マリーンワンが断然の支持を集めそうなメンバー構成となっています。発走予定は20時40分、お見逃しなく!
(文:ひだか応援隊)