「
スプリンターズS・G1」(10月4日、中山)
安田記念覇者
グランアレグリアが、ス
プリント戦に再び参戦する。
安田記念は圧巻のV。余裕の手応えで直線向き、ラスト300メートルで抜け出して後続を2馬身半も突き放した。記録した上がり3F33秒7もメンバー最速時計だ。藤沢和師は「強い競馬だった」と、G1・7勝馬を力でねじ伏せたシーンを笑顔で振り返る。
夏を越して心身ともに成長を遂げた。トレーナーは「だいぶ穏やかになったね」と目を細める。デビュー当初は激しい気性がネックとなり、陣営の思うような調教ができなかった。それが年齢と経験を重ねるごとに改善。少女から淑女へと変貌を遂げた。
今回は2度目のス
プリント戦。前回の
高松宮記念は後方の厳しい位置取りから追い上げ、3位入線→2着となった。直線で外へ膨れた他馬のあおりを受け、外を回すロスがありながらも接戦を演じた内容に、指揮官は「スムーズに馬群をさばいていたら」と力負けではないことを強調する。
「秋の初戦になるけど、頑張ってもらってタイトルを獲りたいね」。G1・3勝目に向けて意欲十分。現役最強牝馬を破った勲章を胸に、秋のスピード王決定戦で頂点を狙う。
提供:デイリースポーツ