チャンピオンズC、そして
東京大賞典へと続く秋一連のダート
チャンピオンシップ競走への
ステップレースとはいえ、この時期はダート
グレード競走も行われるうえに、ハンデ戦で頭を悩まされる。しかも例年であれば、スタート部分が芝の阪神ダート2000mコースが舞台だが、今年の場合はフルダートコースの中京競馬場1900m戦。
チャンピオンズCとは距離が100m違うだけだが、直線の坂上からスタートする1800mに対して、こちらはゲートが坂下に置かれることになる。前半から厳しいラップが刻まれるようだと、2度目の急坂は逃げ、先行馬にとっては心臓破りの坂になりそうだ。
◎
アルドーレは、
JBCレディスクラシックに勝った
アンジュデジールの半弟。3歳3月の初勝利から休み明けをはさんで3連勝するなど、初勝利からわずか5戦でオープンにまで昇りつめた素質馬だ。今年4月、約1年ぶりに出走してきたときはマイナス14キロの馬体重で驚かされたが、使われながら調子を取り戻してきたようだ。新潟、東京、中京と左回りコースのダートは3勝。馬格に恵まれた
オルフェーヴル産駒で、長く良い脚を使えるタイプ。消耗戦になれば、持ち味を十分に発揮できそうだ。
○
ダイメイコリーダは
ジャパンダートダービーの2着馬。父はこの世代が初年度産駒になる
エスケンデレヤ。故障のため
ケンタッキーダービーを前に引退を余儀なくされたが、仮に出走していたら有力候補と目されていた1頭だ。母の半弟に
ゴールドシップがいる血統で
パワーあふれるファミリー。
ハイラップを追いかけても容易にはバテないスタミナが持ち味だ。
その
ジャパンダートダービーで圧倒的な1番人気に支持されていたのが▲
カフェファラオだ。米国三冠馬
アメリカンファラオの直仔で、米国のトレーニングセール取引馬だ。新馬、
ヒヤシンス賞、
ユニコーンSでは時計、内容ともに圧巻のパフォーマンスを披露している。あのときの走りを再現できれば、あっさりのシーンも十分だ。
ハンデ戦だけに△以下も印ほどの差はなく、追い込み鋭い△
グレートタイムは
ユニコーンS2着、
ジャパンダートダービー3着と5歳世代を代表するダート巧者で、デビュー以来1度も馬券の対象から外れたことのない△
ダノンスプレンダーも差はない。大穴ならレース内容が良くなってきた△
エイコーンを指名しておく。