凱旋門賞前日に開催されるのが恒例となっている現役馬セールの「アルカナ・
アークセール」が、3日(土曜日)夜に
サンクルー競馬場で開催された。
カタログに記載された29頭のうち、実際には19頭が上場され、このうち11頭が総額305万ユーロで購買された。上場頭数が前年の半分以下だったため、総売り上げは前年比51.6%という大幅なダウンとなったが、一方で、平均価格は前年比10.0%アップの27万7273ユーロ(約3476万円)、中間価格は前年比73.3%という大幅アップの26万ユーロ(約3259万年)となった。前年64.1%だった売却率は、今年は57.89%にダウンしている。
最高価格馬は、上場番号24番として登場した独国産馬
ヴァージニアジョイ(牝3)。G3独セントレジャー(芝2800m)勝ち馬ヴァージニアサンの初仔となる
ヴァージニアジョイは、7月12日にハンブルグで行われたG3メール
ミューレンズトロフィー(芝2200m)を制し重賞初制覇、その後、G1独
オークス(芝2200m)が3着、前走G2T・フォンツァストロフ牝馬賞(芝2400m)2着と、重賞戦線で活躍している。
購買したのは代理人の
オーシャニック・ブラッドストック社で、価格は97万5千ユーロ(約1億2223万円)だった。
なお、翌日のG1
凱旋門賞に出走した重賞2勝馬シャシュナック(牡3、父
キングマン)は、主取りに終わっている。
(文:合田直弘)