いよいよ明日、無敗の牝馬三冠馬誕生がかかった
秋華賞が行われる。これまで牝馬三冠馬に輝いたのは5頭。1986年に
メジロラモーヌが最初の牝馬三冠馬になった当時、最終戦は
エリザベス女王杯だった。その後、1996年に
秋華賞が創設されると、2003年
スティルインラブ、2010年
アパパネ、2012年
ジェンティルドンナ、2018年
アーモンドアイが偉業を達成した。しかし、無敗で牝馬三冠馬に輝いた馬はおらず、4戦4勝の
デアリングタクトには史上初の快挙へ期待がかかる。
注目の
デアリングタクトは7枠13番に入った。前走、内枠からのスタートとなった
オークスでは激しいマークに遭い、道中はインで包まれ、直線でも進路を内に外に切り替えながら伸びてきた。それでも勝ってしまうあたり、強さを一段と際立たせたが、今回は外枠でスムーズに運べそう。あとは、どういったポジションでレースを運ぶかだろう。舞台となる京都芝2000mは内回りコース。スタンド前からの発走で、1コーナーまでの距離が短いため、スタートからある程度ポジションを取りにいかないと、後手に回ってしまう可能性があり、直線も328.4mと長くはない。それでも、
デアリングタクトの抜け出してくる脚は素晴らしいし、久しぶりの実戦も苦にしないタイプ。ここで無敗の牝馬三冠馬誕生となれば、同一年で牡牝の無敗の三冠馬誕生の可能性が生まれるため、注目したい。
相手候補はレース序盤から前でレースを運べる馬。今年は中京での開催となったが、
秋華賞の前哨戦として好相性の
ローズSを2番手から勝った
リアアメリア、前目で押し切って重賞2勝の
マルターズディオサ、
オークス2着の
ウインマリリン、そして古馬2勝クラスを勝ち上がって参戦の
ソフトフルートあたりか。
新たな歴史の1ページが生まれるかもしれない今年の
秋華賞は10月18日京都11R、15時40分発走予定。
(文:大恵陽子)