1981年に創設された
ジャパンカップに出走予定の招待馬(その馬に帯同してきた馬も含む)と、
ジャパンカップへの出走候補の地方所属馬が出られるオープン競走が施行され、1984年にはその競走は
富士ステークスという名称になった。
その後、1998年に重賞に格付けされ、この年が第1回として数えられている。2000年から芝1400mから芝1600mに変更され、現在に至っている。なお1着馬にはマイル
チャンピオンシップの優先出走権が与えられる。
第23回を迎える今年は、3歳の快速牝馬の
スマイルカナ、今年のNHKマイルCの覇者
ラウダシオンほか、楽しみなメンバー12頭が顔を揃えた。
◎は
スマイルカナ。
東京は2戦して結果が伴っていないが、休み明けでスムーズさを欠いた印象の
赤松賞と距離が長かった
オークスは参考外。6月に
米子Sを優勝、
京成杯AHでもハナ差の2着と古馬相手でも十分やれるところを示した。また何が何でもハナをとりたい馬が不在で、この馬が楽に逃げを打てそうだし、52キロも有利に働く。ここはスピードの違いを見せて、逃げ切り濃厚とみた。
○に
ラウダシオン。
9番人気の低評価を覆してNHKマイルCを優勝し、GIホースの仲間入りを果たした。東京コースは2戦2勝と得意の舞台で、中京の
ファルコンSでも2着と好走していることを考えると、左回りが合っている。ここも好勝負必至だ。
▲は
安田記念5着、
中京記念4着と左回りの競馬場で掲示板にのり、復調気配が感じられる
ケイアイノーテック。
一昨年のNHKマイルCを勝っているように、東京マイルはベストの舞台。巻き返しに期待。
△は2頭。
京王杯2歳S、アーリントンCと重賞2勝で、
朝日杯FSでは
サリオスの2着、前半折り合いを欠いたMHKマイルCで4着と力のあるところを見せた
タイセイビジョンと、前走の
関屋記念で久々に勝利した
サトノアーサー。
52キロの3歳牝馬
スマイルカナが古馬を抑え込んで逃げ切るのか。それとも後続が脚を伸ばしてくるのか。直線の攻防が楽しみな富士Sは10月24日、15時45分発走。
(文:佐々木祥恵)