「
富士S・G2」(24日、東京)
5番人気
ヴァンドギャルドが鮮やかな差し切りV。9度目の挑戦で待望の重賞タイトルを獲得した。
3戦ぶりにコンビを組んだ福永の冷静なレース運びが光った。
スマイルカナと
シーズンズギフトが後続を大きく引き離して競り合う展開。前半3Fが33秒8という速い流れを、中団の外から追走する。
鞍上は「いいポジションで流れに乗れた。手応え通りに伸びてくれれば勝てると思った」と好感触をつかんで直線へ。馬場状態のいい真ん中へ誘導すると、上がり3F34秒6とメンバー最速の末脚を繰り出し、先に抜け出した
ラウダシオンを悠々とかわした。
藤原英師は「展開も向いたし理想的だったね。夏に休ませたのが良かった」と笑顔。早くから素質の高さを認め、2歳時には
ホープフルSに挑戦させたほど。メンタル面の成長がひと息で出遅れ癖もあり、なかなか結果が出なかったが、4歳秋にして本格化の兆しだ。
マイルCS(11月22日・阪神)へ向けて指揮官は、「きょうのイレ込みはマシだったけど、これが次にどうなるかだね」と課題克服へ気を引き締めた。
福永にとっては
コントレイルで臨む
菊花賞へ向け最高の弾みをつける勝利となったが、「きょうはきょう、明日は明日」と自然体を強調。史上3頭目の無敗三冠の偉業達成へ、泰然自若の姿勢を貫く構えだ。
提供:デイリースポーツ