「
菊花賞・G1」(25日、京都)
コントレイルには首差及ばなかったが、4番人気の
アリストテレスが十分過ぎるほどの見せ場をつくった。道中は終始、
コントレイルの外でピタリとマークし、最終コーナーを過ぎてからは猛烈なたたき合い。一瞬、王者危うしのシーンまで演出した。上がり3F35秒1は
コントレイルを上回るメンバー最速。大健闘と言える銀メダルだった。
ルメールは「いい競馬。直線は2頭でのファイトになりましたが、一度も前に出られなかった。
コントレイル、強過ぎ」と相棒の頑張りをたたえつつ、僅差でも抜かせない三冠馬の強さに脱帽した。
「文句のないレースでしたね。ルメールさんはうまい」と満足げに振り返った音無師。「来年の春の天皇賞に行きたくなる内容でしたね。この後は放牧に出してから考えます」と今後を楽しみにした。完成はまだ先。今は能力を高めている段階だ。馬体が充実して本格化したその時、
アリストテレスは三冠馬にとってさらに怖い存在になるはずだ。
提供:デイリースポーツ