「
アルゼンチン共和国杯・G2」(8日、東京)
4つ目の重賞タイトルを狙う
ユーキャンスマイルが4日、栗東坂路で最終リハ。2戦ぶりにコンビを組む岩田康を背に、力強いフットワークを披露した。
天皇賞・春の後はたっぷり休養期間を取って、ここを目標に乗り込まれてきた。大目標の
ジャパンC(29日・東京)へ、負けられない戦いになる。美浦では
青葉賞V以来となる
オーソリティが、Wでの併せ馬で好調な動き。古馬との初対戦でも、一歩も譲るつもりはない。
馬場の中央を力感に満ちたフォームで駆け上がってきた。満を持して秋初戦を迎える
ユーキャンスマイルは、岩田康を背に栗東坂路で単走。気負った様子は全く見られず、重苦しさも感じられない。しっかりと四肢を動かして、最後まで一糸乱れぬフットワーク。4F53秒8-38秒8-12秒4を計時し、最高の出走態勢を整えた。
今回は6カ月半ぶりの実戦。
天皇賞・春4着のあと、北海道のノーザン
ファーム空港牧場でじっくりと充電した。帰厩後は9月末から時計を出し始め、1週前の29日には栗東CWで6F83秒3-11秒8をマーク。併せた
レッドアネモス(4歳オープン)に半馬身先着して戦う準備を整えてきた。友道師は「先週しっかりとやっていますから、今週は息を整える程度に。いつも通りです。順調に乗り込んでいますし、休み明けでも走れますから」と状態面に自信をのぞかせた。
過去、3カ月以上の休養明けでは3戦3勝。しかも、そのうち2勝は19年の
新潟記念と20年3月の
阪神大賞典だ。調教の動きと実戦がリンクするタイプだけに今回も同様に力を引き出せる状態と言っていい。
58キロのトップハンデは決して楽ではないが、大きく崩れたことのない左回りだけに勝っておきたい一戦だ。「右回りでも走れますが、やはり左回りの方がいいですね。ジャンパンCを見据えて、頑張ってほしい」と指揮官は期待を寄せる。大一番へ向けて、最高の弾みをつける。
提供:デイリースポーツ