「
ジャパンC・G1」(29日、東京)
史上初の芝G1・8勝馬
アーモンドアイ(牝5歳、美浦・国枝)が12日、
ジャパンCに参戦することが正式に決定した。引き続き鞍上はルメール。同馬はこれが現役ラストランとなる。既に牝馬三冠馬
デアリングタクト、牡馬三冠馬
コントレイルがエントリーを表明しており、11・29府中は史上最高のドリームマッチとなりそうだ。
この時代に生まれて良かった-。競馬ファンの多くがそう思っているに違いない。古馬最強馬
アーモンドアイが、無敗の牡牝三冠馬
コントレイル&
デアリングタクトが待つ府中に電撃参戦を表明。現時点で考え得る最高のドリームマッチが実現した。
秋の天皇賞でJRA史上初の芝G1・8勝を達成。その後は次戦の行方に注目が集まっていたが、12日朝、放牧先のノーザン
ファーム天栄(福島県)を訪れた国枝師が、所属するシルクホースクラブの公式ホームページで「状態は良さそうですし、予定通り
ジャパンCへ行きたいと思います」とコメント。
併せてクラブ規定の引退期限である来年3月までに適鞍がないことなどを挙げ、「これだけの馬を無事に繁殖へ上げることも調教師の使命」と説明し、当レースを最後に競走生活を終えることも発表した。
一昨年の3歳時に2分20秒6の驚異的なレコードで完勝。
コントレイル、
デアリングタクトをねじ伏せるには格好の舞台だ。これまでに稼いだ総収得賞金は16億1202万9900円(海外3億9570万900円を含む)で、勝って3億円を手にすれば、歴代1位の
キタサンブラック(18億7684万3000円)を抜いてトップとなる。
自身も18年に牝馬三冠を達成しており、
中央競馬の長い歴史の中でも初めてとなる、3頭のトリ
プルクラウンホースによる最初で最後の激突。今世紀最高の盛り上がりを見せるであろうことは間違いない。勝った馬が
年度代表馬の座を濃厚とする一戦でもある。
指揮官は「彼女のラストランを勝利で締めくくることができるよう全力投球させていただきますので、ご声援のほどよろしくお願いします」とメッセージを送った。ファンの鼓動とともに、刻一刻と迫る11・29。決戦が待ち遠しくてたまらない。
提供:デイリースポーツ