「
マイルCS・G1」(22日、阪神)
5戦連続で1番人気馬が勝ち続けている今秋のG1。しかし、今週こそは崩れるかもしれない。阪神で行われた
中京記念で、しんがり人気ながら重賞初Vを遂げた
メイケイダイハード。例年以上の好メンバーがそろったが、得意舞台で一発を狙っている。
今秋のG1はここまで、1番人気馬がきっちりとファンの支持に応えてきた。今週もその流れになるか-。いや、秋のマイル王決定戦は、近10年で1番人気が未勝利。多くの波乱を呼び込んできたレースだ。人気薄必至の
メイケイダイハードが、虎視たんたんと大金星を狙っている。
3走前の
中京記念は18番人気、単勝163倍での制覇。「あれは最低人気の勝ち方じゃなかったですよね。こっちもビックリしたけど」。2歳時から担当している篠原助手は、この馬の秘めたる力に驚いたという。混雑する先団を見る位置でしっかりと脚をため、直線はしぶとい脚で競り合いを制した。
かみ合った際の能力は特筆級だが、位置取りや展開に注文がつくのは追い込み馬の宿命か。ただ、近2戦の敗因は別にある。そもそも新潟や中山への遠征が高いハードルだったようだ。「輸送で体重がゴソッと減るんです。
京成杯AHも土曜日から20キロ落ちちゃいましたから」と回顧する。
今度は
中京記念と同じ阪神外回りのマイル戦。「あの時のように、オッというシーンがつくれるよう仕上げます」と同助手は力を込めた。馬名の
ダイハードは「最後まで頑張る」の意。忘れた頃の一発が見られるかもしれない。
提供:デイリースポーツ