11月25日から28日まで、英国のニューマーケットで開催された「タタソールズ・
ディセンバーセール当歳
セッション」は、カタログ記載馬が前年より17%も減少していた中、総売り上げが前年比10.5%ダウンの2625万5100ギニーをマーク。その背景にあったのは分厚い購買力で、前年は72.0%だった売却率が、今年は79.4%に上昇した。
平均価格は前年比5.5%ダウンの4万1807ギニー、中間価格は前年比9.1%ダウンの2万ギニーとなったが、コ
ロナ禍で一般景気が冷え込み、移動制限で購買者の臨場が難しい状況にあって、この市況は大健闘と市場関係者は分析している。
最高価格馬は、3日目に上場番号939番として登場した、父ドバウィ・母デイン
ストリートの牡馬。G1モイグレアスタッドS勝ち馬スキッタースキャッターの半弟にあたる同馬は、ゴドルフィンが70万ギニー、日本円にしておよそ1億0559万円で購買している。
また、上場番号929番の父
チャーチルの牡馬を23万ギニーで購買したのを筆頭に、日本のパカパカ
ファームが11頭を総額147万1000ギニーで購買し、
セッションのリーディングバイヤーとなっている。
(文:合田直弘)