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【あての木賞予想】来年の3歳路線を占う重要な一戦!サブノタマヒメに注目

  • 2020年12月22日(火) 18時00分
 金沢競馬の年内最終開催を飾る2歳準重賞「あての木賞」。『あて』とはアスナロの変種ヒノキアスナロの方言で、石川県の木に指定されているそう。その名前を冠したあての木賞は、2010年に「選抜あての木賞」としてスタート、2016年からは現在の「オッズパーク杯あての木賞」となり、今年で11回目を迎えます。

 出走資格は地元デビュー馬で、なおかつ、競走馬購入事業費補助金を使って購入された馬(奨励馬)であること。他地区からの移籍組が出走出来ないわけですが、2016年の勝ち馬ヴィーナスアローは翌年の石川ダービーを勝ち、昨年の勝ち馬カガノホマレは今年のサラブレッド大賞典を勝ちました。さらに2着だったフジヤマブシは重賞2勝と活躍していますから、来年の3歳路線を占う上で重要な一戦といえます。

 今年の注目はなんといってもサブノタマヒメでしょう。デビューから無敗で金沢プリンセスカップと兼六園ジュニアカップを勝ち、前走の金沢ヤングチャンピオンでは初めて2着になりましたが、自ら動いて行って4コーナー先頭。最後はアイバンホーに半馬身差されたものの、並ばれてからも食い下がったし、初の1700m戦で目標にされたことが大きかったと感じます。連勝は止まりましたが、負けて強しの内容でした。

 早い段階から砂を被っても我慢出来ていて、2歳牝馬とは思えない精神力の持ち主。距離が1500mに短縮されるのも大いにプラスでしょう。来年はさらなる成長が期待されますが、現状でも地元デビュー馬同士の戦いならば頭一つ抜けた存在です。

 サブノタマヒメが抜けている分、他の馬たちはどの馬が上位に来てもおかしくない混戦模様。実績的に見ると、金沢ヤングチャンピオンで3着だったフューリアスが筆頭になりそうです。先行タイプなので早めにサブノタマヒメにマクられる展開になりがちですが、それでも渋太く粘れる馬。ただし、ポイントは先行争いで、兼六園ジュニアカップでは大外枠からハナに立ちましたが、内にも行きたい馬がいて外々を回らされる形に…。結果失速して5着に沈みました。今回も少頭数の中では少し外目の枠なので、スタートして1コーナーまでの攻防がカギになりそうです。

 他には、2歳1組でハナ差2着だったキラメキビジョン、前走中団から長くいい脚を使って2勝目を挙げたラッシュフェイスなどが出走予定。23日(水)、金沢競馬第10競走15:30発走予定です。

 金沢競馬の今年の開催は、残すところ22日(火)、23日(水)、25日(金)の3日間となりました。この開催が終了すると来年3月までシーズンオフに入りますから、年内ラスト開催をぜひお楽しみください。

(文:赤見千尋)

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