障害界の絶対王者に長く君臨していた
オジュウチョウサンが、前走の
京都ジャンプSで3着に敗れ、2016年の
中山グランドジャンプから続けていた障害レースでの連勝記録が13で止まる結果となった。長期政権を築いていた同馬が不在となった今年の
中山大障害は、当然ながら混戦模様となった。次のハードル界の主役がこのレースから誕生することになるだろうか。
まず注目したいのは
メイショウダッサイだ。2018年に障害初勝利を挙げてから、前走の
東京ハイジャンプまでの12戦すべて複勝圏内と抜群の安定感が光る。今年に入ってからまだ3戦しかしていないが、
中山グランドジャンプで
オジュウチョウサンの2着に入るなど充実がうかがえる。鞍上の
森一馬騎手は現在障害リーディング争いで首位に立っており、その意味でも気合の入る一戦と言えるだろう。
タガノエスプレッソは初のJ・GI挑戦となる。2歳時には
デイリー杯2歳ステークスで芝の重賞を制した馬が、障害転入後に再び輝きを取り戻している。この秋は
阪神ジャンプステークスでのレコード勝ち、
京都ジャンプステークスでは
オジュウチョウサンを破っての連勝と勢いがある。「絶対王者」を負かしたように高い能力を持っているのは疑いようがなく、一気の頂点取りも期待できる。前々で勝負できる点も強みとなるだろう。
ブライトクォーツも前走の
京都ジャンプステークスで
タガノエスプレッソに勝利こそ譲ったものの、この馬も
オジュウチョウサンには先着している。最終コーナーをまわった時点では、前の3頭とはかなり離れていたが、直線コースに入ってからの末脚には目を見張るものがあった。春の
中山グランドジャンプから7か月振りのレースだったことを考えると、一叩きされた上積みを考えれば当然勝ち負けが期待できる存在だ。
上記の馬は人気を集めることになるだろうが、
オジュウチョウサンを物差しに考えれば、出走メンバーの中では力上位であることは間違いないだろう。障害界の次世代を担う馬が登場することを期待したい。
馬券購入で当たる!あしたのための、お年玉キャンペーン実施中!