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【金の鞍賞予想】古馬相手に2勝の2歳馬ハルノインパクト濃厚

  • 2020年12月25日(金) 18時00分
 明日26日、高知競馬場で2歳馬による重賞・金の鞍賞(1400m)が行われる。2015年にサラブレッドの新馬戦が17年ぶりに再開されて以降、地元生え抜き馬から活躍馬が登場している高知競馬。このレースでも一昨年アルネゴー、17年ネオプリンセス、16年フリビオンの3頭が生え抜きで優勝を果たした。

 今年の中心は何と言っても11ハルノインパクト。高知競馬では2、3歳馬は番組賞金が50万円に達すると、一般格に編入することになっており、同馬は重賞レース以外ではすでに9月から古馬とのレースを走っている。

 古馬との初対戦となった9月22日のC3-14では年長馬相手に勝利。「完成度の高い馬で、はじめの頃はのびしろはそんなにないのかなと思っていましたが、このレースで初めて本気でステッキを入れて、予想以上の成長を感じました」と主戦の西川敏弘騎手。この勝利を機に強さを再認識したようだ。

 11月の2歳重賞・黒潮ジュニアチャンピオンシップ(1400m)も先手を取ると、押し切り勝ち。1馬身差という着差以上に強さを見せた。そのレースは高知デビュー馬限定戦だったのに対し、今回は移籍馬も出走可能。JRAや門別からの転入馬もいるが、ここは力上位だろう。

 9ブラックマンバ母プリンセスボーラーが6年前のこのレースで2着。高知優駿も2着に善戦した牝馬に、2016年に高知で黒船賞を制したダノンレジェンドを交配して生まれたのがブラックマンバだ。

 黒潮ジュニアチャンピオンシップでは「外から気分よく脚を使わせた方がいいかなと思い」と吉原寛人騎手のリードで直線は勝ち馬に迫っての2着。内の砂が深い高知では不利とされる最内枠ながら力を示した。

 高知ゆかり血統では3リワードギデオンの父グランシュヴァリエは高知在籍時、高知県知事賞連覇のほか全国各地に遠征をして存在感を示した。数少ない産駒のうちの1頭だ。

 2スターフェネックは門別から高知に移籍し、先月は笠松・ラブミーチャン記念で3着。その前の2戦ではブラックマンバに連勝していることを考えると、ここでも上位争いに加われそうだ。

 JRA未勝利から移籍し、高知では無敗の馬が何頭かいるが、その中で注目は8トーセンジェイク。まだ高知では1戦しか経験しておらず、自らペースをつくって6馬身差の勝利という内容で、現在、勝率全国断トツ1位の赤岡修次騎手のひと押しも期待したいところ。

 これらを踏まえ、本命は11ハルノインパクト。移籍組が加わるが、強力なライバルは見当たらず、重賞2勝目が濃厚だろう。対抗は9ブラックマンバ。黒潮ジュニアチャンピオンシップでは不利な内枠を跳ね除けて2着まで迫っただけに、ここも期待。▲に2スターフェネック、△8トーセンジェイクまで。

 金の鞍賞は12月26日高知5R、17時10分発走予定。

(文:大恵陽子)

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