明日26日、
高知競馬場で2歳馬による重賞・
金の鞍賞(1400m)が行われる。2015年にサラブレッドの新馬戦が17年ぶりに再開されて以降、地元生え抜き馬から活躍馬が登場している高知競馬。このレースでも一昨年
アルネゴー、17年
ネオプリンセス、16年
フリビオンの3頭が生え抜きで優勝を果たした。
今年の中心は何と言っても11
ハルノインパクト。高知競馬では2、3歳馬は番組賞金が50万円に達すると、一般格に編入することになっており、同馬は重賞レース以外ではすでに9月から古馬とのレースを走っている。
古馬との初対戦となった9月22日のC3-14では年長馬相手に勝利。「完成度の高い馬で、はじめの頃はのびしろはそんなにないのかなと思っていましたが、このレースで初めて本気でステッキを入れて、予想以上の成長を感じました」と主戦の
西川敏弘騎手。この勝利を機に強さを再認識したようだ。
11月の2歳重賞・黒潮
ジュニアチャンピオンシップ(1400m)も先手を取ると、押し切り勝ち。1馬身差という着差以上に強さを見せた。そのレースは高知デビュー馬限定戦だったのに対し、今回は移籍馬も出走可能。
JRAや門別からの転入馬もいるが、ここは力上位だろう。
9
ブラックマンバは
母プリンセスボーラーが6年前のこのレースで2着。
高知優駿も2着に善戦した牝馬に、2016年に高知で
黒船賞を制した
ダノンレジェンドを交配して生まれたのが
ブラックマンバだ。
黒潮
ジュニアチャンピオンシップでは「外から気分よく脚を使わせた方がいいかなと思い」と
吉原寛人騎手のリードで直線は勝ち馬に迫っての2着。内の砂が深い高知では不利とされる最内枠ながら力を示した。
高知ゆかり血統では3
リワードギデオンの父
グランシュヴァリエは高知在籍時、
高知県知事賞連覇のほか全国各地に遠征をして存在感を示した。数少ない産駒のうちの1頭だ。
2
スターフェネックは門別から高知に移籍し、先月は笠松・
ラブミーチャン記念で3着。その前の2戦では
ブラックマンバに連勝していることを考えると、ここでも上位争いに加われそうだ。
JRA未勝利から移籍し、高知では無敗の馬が何頭かいるが、その中で注目は8
トーセンジェイク。まだ高知では1戦しか経験しておらず、自らペースをつくって6馬身差の勝利という内容で、現在、勝率全国断トツ1位の
赤岡修次騎手のひと押しも期待したいところ。
これらを踏まえ、本命は11
ハルノインパクト。移籍組が加わるが、強力なラ
イバルは見当たらず、重賞2勝目が濃厚だろう。対抗は9
ブラックマンバ。黒潮
ジュニアチャンピオンシップでは不利な内枠を跳ね除けて2着まで迫っただけに、ここも期待。▲に2
スターフェネック、△8
トーセンジェイクまで。
金の鞍賞は12月26日高知5R、17時10分発走予定。
(文:大恵陽子)
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