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シンボリクリスエスが死亡 有馬記念、天皇賞・秋を2度制覇の名馬

  • 2020年12月09日(水) 20時57分
 2002・03年の有馬記念、同天皇賞・秋を勝利したシンボリクリスエス(牡21)が8日、繋養先の千葉県成田市のシンボリ牧場で蹄葉炎のため死亡した。9日、JRAが発表した。

 シンボリクリスエス父Kris S.母Tee Kayその父Gold Meridianという血統で、米国産の黒鹿毛の牡馬。生年月日は1999年1月21日。

 現役時代は美浦・藤沢和雄厩舎の管理馬で、2001年10月に東京新馬戦を勝利、2002年の青葉賞で重賞初勝利を果たした。同年の天皇賞・秋では3歳馬ながらナリタトップロードらを下してGI初制覇、年末の有馬記念も制して年度代表馬JRA賞最優秀3歳牡馬に輝いた。

 続く2003年も天皇賞・秋有馬記念を制して年度代表馬JRA賞最優秀4歳以上牡馬を受賞。特にラストランとなった有馬記念は2着リンカーンに9馬身差をつける圧勝だった。通算成績は15戦8勝。GI制覇時の鞍上は、一度目の天皇賞・秋が岡部幸雄騎手で、以後はO.ペリエ騎手とのコンビでのもの。

 種牡馬としては菊花賞ジャパンCを制したエピファネイアの父となり、その産駒デアリングタクトが今年無敗で牝馬三冠を達成した。その他の代表産駒には、ダートGI/JpnIを4勝のルヴァンスレーヴ、同3勝のサクセスブロッケン、2012年安田記念覇者のストロングリターン、芝短距離重賞を4勝のサンカルロなどがいる。

シンボリ牧場 和田吉弘社長のコメント】
「昨年種牡馬を引退し、シンボリ牧場に移動してきましたが、今年の9月に蹄葉炎を発症しました。治療を続けていましたが、12月7日(月曜)頃からは自力で立ち上がることができなくなってしまい、やむを得ず安楽死となりました。GIを4つ勝利した名馬でファンも多く、また種牡馬としても母の父としても活躍馬を多く輩出してくれました。種牡馬を引退して1年しか生きられず、もっと長く生きてほしかったという気持ちでしたので残念でなりません」(JRAのホームページより)

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