2002・03年の
有馬記念、同
天皇賞・秋を勝利した
シンボリクリスエス(牡21)が8日、繋養先の千葉県成田市の
シンボリ牧場で蹄葉炎のため死亡した。9日、
JRAが発表した。
シンボリクリスエスは
父Kris S.、
母Tee Kay、
その父Gold Meridianという血統で、米国産の黒鹿毛の牡馬。生年月日は1999年1月21日。
現役時代は美浦・
藤沢和雄厩舎の管理馬で、2001年10月に東京新馬戦を勝利、2002年の
青葉賞で重賞初勝利を果たした。同年の
天皇賞・秋では3歳馬ながら
ナリタトップロードらを下してGI初制覇、年末の
有馬記念も制して
年度代表馬・
JRA賞最優秀3歳牡馬に輝いた。
続く2003年も
天皇賞・秋と
有馬記念を制して
年度代表馬・
JRA賞最優秀4歳以上牡馬を受賞。特にラストランとなった
有馬記念は2着
リンカーンに9馬身差をつける圧勝だった。通算成績は15戦8勝。GI制覇時の鞍上は、一度目の
天皇賞・秋が岡部幸雄騎手で、以後はO.ペリエ騎手とのコンビでのもの。
種牡馬としては
菊花賞と
ジャパンCを制した
エピファネイアの父となり、その産駒
デアリングタクトが今年無敗で牝馬三冠を達成した。その他の代表産駒には、ダートGI/JpnIを4勝の
ルヴァンスレーヴ、同3勝の
サクセスブロッケン、2012年
安田記念覇者の
ストロングリターン、芝短距離重賞を4勝の
サンカルロなどがいる。
【
シンボリ牧場 和田吉弘社長のコメント】
「昨年種牡馬を引退し、
シンボリ牧場に移動してきましたが、今年の9月に蹄葉炎を発症しました。治療を続けていましたが、12月7日(月曜)頃からは自力で立ち上がることができなくなってしまい、やむを得ず安楽死となりました。GIを4つ勝利した名馬でファンも多く、また種牡馬としても母の父としても活躍馬を多く輩出してくれました。種牡馬を引退して1年しか生きられず、もっと長く生きてほしかったという気持ちでしたので残念でなりません」(
JRAのホームページより)