中央競馬の1年を締めくくる大一番。
天皇賞・秋の3歳馬解放、あるいは
ジャパンCの創設によって微妙に性格が変わってはきたが、これまで多くの名勝負が生まれてきた。
定量戦で行われるGI競走だけに1〜3番人気馬は8勝2着4回3着5回。1番人気馬に限っても5勝2着2回3着1回と堅調傾向だ。年齢別では3歳馬が5勝で5歳馬が4勝。6歳以上は19年
シュヴァルグランの3着が最高で、連対の対象にはなっていない。ローテーション的には
菊花賞組が4勝。
ジャパンC組は3勝で、15年
ゴールドアクターは、
アルゼンチン共和国杯を
ステップレースに挑んできた。
ただし5勝をあげている3歳馬のうち4頭までがGI勝ちを経験している馬で、例外はダービー5着、
菊花賞4着の18年
ブラストワンピースのみだ。
◎
ラッキーライラックは、
アーモンドアイ世代の
最優秀2歳牝馬。
桜花賞2着、
オークス3着とクラシック路線では最強牝馬の軍門に下ったが、それでも
エリザベス女王杯2連覇で、今春の
大阪杯では
クロノジェネシスに競り勝っている。中山競馬場は
中山記念に2回出走し2着2回。どんな位置からでも競馬ができるのが強みで、コーナーリングも巧みにインコースに潜り込むこともできる。溜めて瞬発力を引き出すこともできるし、前走のように良い脚を長く使うこともできる。福永騎手がどのように乗るかも興味深い。
○
クロノジェネシスは
ヴィクトリアマイルをレコード勝ちし、
香港Cで世界の強豪を打ち破った
ノームコアの半妹。デビュー当初は瞬発力を生かすような競馬をして
桜花賞3着、
オークス3着。馬体重20キロ増で挑んだ
秋華賞では瞬発力を捨てて力でラ
イバルたちをねじ伏せた。
ラッキーライラック同様にどんな位置からでも競馬ができるのが強みで、最後は必ず脚を伸ばしてくる。唯一、馬券圏内から外れた
エリザベス女王杯も2着馬とはコンマ1秒差だった。
一昨年の覇者▲
ブラストワンピースは中山競馬場2戦2勝。
凱旋門賞からの帰国初戦となったアメリカJCCを快勝したときはさらなる
スケールアップを予感させたが、その後は
大阪杯7着、
宝塚記念16着、
天皇賞・秋11着と精彩を欠いている。ただし、
大阪杯は外をまわらされる不利があり、
宝塚記念は馬場に持ち味を殺され、
天皇賞・秋はデビュー以来の最高体重。色々と注文が付くタイプであることは間違いなさそうだが、条件が整えば怖い1頭だ。
GI3勝で、
ルメール騎手が手綱を取る△
フィエールマンも当然有力な候補だ。前走の
天皇賞・秋を含め、ほとんどのレースで最速の上がりタイムを繰り出しているが、直線の短いコースよりは大きな競馬場を得意としている。コーナーを6回まわり、直線の短いコースで、どんな競馬をしてくるのかにも注目したい。
ジャパンCでは果敢に勝ちに行く競馬で見せ場をつくった△
カレンブーケドールは機動力が武器だ。まだ重賞勝ちはないもののGI競走で2着3回。中山競馬場は初勝利を飾った縁起のよいコースで、
オールカマー2着、
紫苑S3着。距離に不安もなく、むしろこの舞台は適している印象だ。
菊花賞馬で昨年の3着馬△
ワールドプレミアは、
ジャパンCを使われた上積みが期待できる。はまれば怖い末脚の持ち主だ。最後に
エリザベス女王杯で復活の兆しが見えた△
ラヴズオンリーユーの名前をあげておきたい。
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