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ホープフルS・G1」(26日、中山)
単勝2・1倍の1番人気に支持された
ダノンザキッドが、デビュー3連勝でG1初制覇を決めた。道中は好位で脚をためながら追走。最後の直線では川田の追いだしに応えて力強い末脚を披露。先に抜け出した
オーソクレースを退け、堂々と先頭でゴールに飛び込んだ。勝ち時計は2分2秒8。2着には3番人気の
オーソクレース、3着には4番人気の
ヨーホーレイクが入った。2番人気の
ランドオブリバティは、4コーナーで外に大きく逸走して競走を中止した。
ゴール後に左手で首筋を
ポンポンと優しく叩いてパートナーをねぎらった川田は、師匠である安田隆師の管理馬でJRA・G1初制覇。検量室前で指揮官に出迎えられると、万感の思いをかみしめ、馬上で目頭を押さえた。
インタビューで川田は「これまでオーナーさんにはたくさん任せていただいていましたし、先生にもご迷惑をかけてばかりで…」と涙をこらえ切れず思わず絶句。「厩舎スタッフが上手に調整してくれて、いい感じで返し馬ができて競馬に臨めました。最後も何とか頑張ってくれ、とお願いしながら追っていました。無事に期待に応えることができて、ここまで負けることなくこれました。また、ファンの皆さんの前で走る姿を見せられたらと思います」と話した。
提供:デイリースポーツ