年男として2021年を迎える
矢作芳人調教師(59)の弟子で、同じく年男の
坂井瑠星騎手(23)=栗東・矢作=はJRA・G1初制覇を見据え、国内外での活躍を誓った。
その視線の先にはさらなる高みが見える。年男として迎える2021年に向け、坂井が「5年後、10年後にどういうジョッキーになりたいかを常に頭に置き、勝てるだけ勝ちたいですね。具体的に言えば、中央でG1を勝ちたいです」と力強く決意を語った。
20年は、中央と地方で重賞を計4勝。7月のJDダービーでは、
ダノンファラオ(牡4歳、栗東・矢作)に騎乗し、交流G1初制覇を挙げた。
「ジョッキーになってからの夢でもありましたし、それを地元の大井で、矢作厩舎の馬で勝てたのはうれしかったですね」
ただし、現状に満足しているわけではない。19年末に減量がなくなり、迎えた20年は自己最多の年間44勝(うち地方2勝)を挙げたが、「たくさん乗せてもらいましたし、もっと勝たないと」と自己評価は厳しい。「師匠でもあり、父のような存在。感謝してもし切れない」と話す矢作師や、支えてくれる関係者に「結果で恩返しを」と固く誓う。
2、3月には、カペラSを制した
ジャスティン(牡5歳、栗東・矢作)で中東に遠征予定だ。「海外で1年間修行した経験も生きると思いますし、自分で出走権を獲った馬で行けるのは楽しみ。もっと僕たち若手で競馬を盛り上げたいです。これまで以上の活躍ができれば」。国内外で存在感を示し、飛躍の一年にしてみせる。
提供:デイリースポーツ