新しい年を迎え、
大阪杯、あるいは
天皇賞・春を狙う馬たちにとっての始動戦。先週の
日経新春杯がハンデ戦だったのに対して、こちらは別定重量戦。今年は、
コントレイルと
サリオスを除くクラシックの上位グループがこぞって出走を表明して、楽しみな1戦となった。
期待したのは◎
ヴェルトライゼンデ。
ホープフルS、
神戸新聞杯が
コントレイルの2着で、ダービー3着馬だから世代屈指の実力馬だ。
菊花賞は結果的に1・2着馬を見るような位置でレースを進めたが、坂の下りから手応えが怪しくなった。距離なのか、それとも別の要因があるのか今一つはっきりしないものの、少なくともこの距離なら持てる力を発揮してくれそうだ。
昨年の3着馬○
ラストドラフトは、一昨年の京成馬の優勝馬でもある。冬場に調子を上げてくるタイプかどうかはわからないが、少し時計がかかるような芝コースを得意としていることは間違いなさそうだ。休み明け2戦目のアルゼンチン共和国で2着。この時は現4歳世代の
オーソリティに1馬身半及ばなかったが、当時は2キロの斤量差があった。同斤なら差は詰められるはずだ。
菊花賞で
コントレイルを苦しめた▲
アリストテレスは今年の注目株。成長力のある
エピファネイア産駒だけに、この三ヶ月でさらに
パワーアップが見込める。春の目標は当然天皇賞にあろうが、ここでも恥ずかしい競馬はできないはずだ。
△
ウインマリリンは
オークス2着。
エリザベス女王杯は積極的な競馬で見せ場を作ったものの最後は実力古牝馬たちの決め手に屈して4着。それでも最後の直線で2番手にあがり、
オークスで
デアリングタクトを脅かした脚がフロックではないことを示している。ただ、先行力を生かすには、もう少し内目の枠が欲しかったかもしれない。中山巧者の△
サトノフラッグも差のないところだが、昨年の2着馬△
ステイフーリッシュも人気に盲点になりそうで、馬券的には楽しめそうな1頭だ。