23日(土曜日)に
アスコット競馬場で行われたG1
クラレンスハウスチェイス(芝17F67y)は、ここがスティープルチェイスの重賞初挑戦だった
ファーストフロー(セン9、父プラ
イマリー)が、2着以下に7馬身差をつける快勝。昨年2月から継続している連勝を6に伸ばすとともに、G1初制覇を達成した同馬は、スティープルチェイス2マイル路線の新興勢力として、俄然注目を集める存在となった。
ハードルで5戦3勝の成績を残した後、19/20年シーズンからスティープルチェイスに転身した
ファーストフロー。そのシーズンの前半は惜敗が多かったが、フェンスに慣れた後半戦になって3連勝。今季もここまで2連勝して向かったのが、23日のG1
クラレンスハウスチェイスだった。
昨季のG1クイーンマザーチャンピオンチェイス(芝15F199y)勝ち馬で、今季初戦だった前走サンダウンのG1ティング
ルクリークチェイス(芝15F199y)を勝っての参戦だったポリトローグ(セン10、父ポリグロート、2.375倍の1番人気)、18年のG1
アスコットチェイス(芝21F8y)勝ち馬で、前走ケンプトンのG1
キングジョージ6世チェイス(芝24F)2着のウェイティングペイシェントリー(セン10、父フレメンス
ファース、3.5倍の2番人気)、昨年のこのレースの勝ち馬
デフィーデゥソウイ(セン8、父ヴォワドゥノール、5.5倍の3番人気)など、そうそうたる顔触れが揃った中、オッズ14倍で5番人気だった
ファーストフローは道中2番手追走から9号障害飛越後に先頭に立つと、後続を突き放して優勝。
同馬を管理するキム・ベイリー調教師をして、「期待はしていたが、期待以上のレースだった」と目を丸くするほどの楽勝ぶりだった。
この結果を受け同馬は、3月17日にチェルトナムで行われるG1クイーンマザーチャンピオンチェイスへ向けた前売りで、オッズ11〜13倍の4〜6番人気に急浮上している。
(文:合田直弘)