27日(水)に
川崎競馬場で、
川崎記念(JpnI)が行われます。このレースは、年明け最初のJpnIの地方交流重賞。2100mの距離と小回りでコーナーがきつい川崎コースの対応も必要なレースです。中央馬は、
JBCクラシック、
チャンピオンズC、
東京大賞典と続く中距離王道路線のレース。海外のサウジC・ドバイワールドC、国内の
フェブラリーSがあるので、中央馬の揃い方は年によって違ってくるのが特徴。地方馬にとっては、中央馬のトップクラスがばらける分、去年
ヒカリオーソが2着だったようにJpnIを勝つチャンスがあるレースになっている。
中央馬の注目は、年末の大一番
東京大賞典を3連覇した
オメガパフューム。大井2000mの条件では無類の強さを見せる馬ですが、川崎コースは初めて。19年の
JBCクラシックで、左回り・小回りの浦和コースをこなしているが、広いコースの右回りがいいのは間違いない。そうは言っても、実績は抜けている存在。
去年の
ジャパンダートダービー勝ち馬
ダノンファラオ。
ジャパンダートダービーの勝利後は古馬相手に苦戦していたが、
浦和記念で古馬相手に勝利。
東京大賞典では崩れてしまったが、先行力が活きる川崎コースで巻き返しを狙う。
超ハイペースのレースとなった
日本テレビ盃を制した
ロードブレス。去年の同時期に初ダートで1勝クラスを勝利した馬が、今年は
川崎記念に出走。1年間に、
日本テレビ盃を含む5勝。前走の
浦和記念でも、1kg軽い
ダノンファラオとハナ差。勝ちに等しい内容で走っている。鞍上を
ルメール騎手に変えてJpnI制覇を狙う。他にも、前年の3着馬
デルマルーヴル、
東京大賞典0.3秒差でまだダート2戦しか走っていない
ハナズレジェンドが参戦。
地方馬の注目は、去年の
東京大賞典2着馬
カジノフォンテン。19年の
東京ダービー後の休養で別馬の成長を見せて、その後は10戦7勝。
勝島王冠で
モジアナフレイバー、
ノンコノユメに完勝した勢いのまま、
東京大賞典では2番手から押し切るかと思わせるクビ差2着。川崎に変わって逆転なるか。
JpnIで安定して上位争いに加わっている
ミューチャリー。去年の勝利は
マイルグランプリだけだったが、
川崎記念4着、
JBCクラシック4着、
東京大賞典5着と常に上位争いに加わっている。去年は3着とクビ差だったが、今年は去年以上の結果も十分ある。他にも、
浦和記念で0.1秒差の4着で8歳ながら成長を感じさせる
タービランスなど少頭数ながら濃いメンバーが揃っている。
距離・コースの適性判断が重要な川崎2100mの舞台。誰もが分かる大井巧者
オメガパフュームが中央馬の大将格の今年。
フリオーソ以来10年ぶりの地方馬制覇があるのか注目のレースになっています。
(文=nige)