「
エルフィンS」(6日、中京)
新馬戦を鮮やかな内容で制した
エリザベスタワーが、堂々と出世レースに挑む。同じ1戦1勝で臨んだ2020年の覇者
デアリングタクトが、その後に史上初の無敗牝馬3冠を達成。過去には07年に
ウオッカも制している伝統の一戦を前に、高野師は「順調そのものです。大型馬ですが、重苦しさは全くないですね。
バランスもいいですよ」と好感触を伝える。
デビュー戦は、後方馬群で脚を温存。直線は
武豊の
ゴーサインに鋭く反応し、メンバー最速の上がり3F33秒6の末脚で、一気に前をのみ込んだ。最後は流すような余裕を見せての完勝だった。トレーナーは「乗り役さんの冷静なエスコートで、力むことなく持っているポテンシャルを出してくれました。強い内容でした」と振り返る。
「左回りは分かりませんが、調教では気になりません。
パワーのいる馬場も、他が苦にするならうちの馬に利がありそうですね。そういう血統ですから」。英国産の素質馬が、無傷2連勝を決め、3歳牝馬戦線の主役候補に名乗りを上げる。
提供:デイリースポーツ