「
ダイヤモンドS・G3」(20日、東京)
遅れてきた素質馬
グロンディオーズが、ようやくタイトルを獲得した。道中は7番手を追走。直線で外に持ち出すと鋭く伸び、先に抜け出した1番人気の
オーソリティをゴール前で首差とらえた。初コンビで自身の今年重賞初制覇となった三浦は、「折り合いがついて、2着馬を見ながらいいポジションで競馬ができました。必ず追いついてくれると信じて乗っていました」と胸を張った。
長い道のりだった。18年の
菊花賞13着後に屈腱炎が判明。1年8カ月の長期休養を余儀なくされた。20年6月に復帰すると、3戦目で3勝クラスを突破。前走の
中日新聞杯は5着に終わったが、我慢に我慢を重ねてターフに戻ってきた不屈の6歳馬が、マラソン重賞を制した。
見守った田村師は「レース前から勝ち負けになると思っていた。距離は長い方がいいタイプ」と満面の笑み。今後については、「まだレースが終わったばかり。しばらく様子を見てから。重度の屈腱炎で休んでいた馬だから」と慎重に構えるが、最大目標は
天皇賞・春(5月2日・阪神)が濃厚。まだキャリア10戦。大舞台を目指し、復活の道は始まったばかりだ。
提供:デイリースポーツ