現地時間26日、フランスの
シャンティイ競馬場で行われたベーリング賞(Prix
Bering・クラス1・AW2700m・1着賞金15000ユーロ)は、8頭立ての中団後方で進めたS.パスキエ騎手騎乗の2番人気リシュモン(牡5、仏・F.フェルムーレン厩舎)が、先に抜け出した4番人気ヴァルデルベ(牡5、独・R.ローネ厩舎)との競り合いを制してクビ差で優勝した。勝ちタイムは2分59秒00。
ヴァルデルベから1.1/4差の3着には3番人気カタールリバー(セ6、西・B.
ヴァレンティ厩舎)が入った。1番人気モン
トスティールが4着。
リシュモンはフランス産馬で、父
Anodin、母Rock Harmonie、
その父ロックオブジブラルタルという血統。通算成績はこれで24戦6勝。
昨年、イ
タリアで2つの重賞を
M.ミシェル騎手騎乗で制したヴァルデルベは、この日
ミシェル騎手とのコンビで今年緒戦を迎えた。当初は
サウジカップ当日のレッド
シーターフハンディキャップ(リヤド・キングアブドルアズィズ競馬場・芝3000m)への出走を予定していたが、地元ドイツの降雪の影響で調整が順調に進まなかったことから回避していた。
17年G2・ドラール賞勝ち馬ガーリンガリ(5着)、19年カドラン賞他G1・2勝の
ホールドザシグリーン(6着)も出走する中、昨年のG2勝ちの実績から他馬より3キロ重い60キロを背負っていた。
この後ヴァルデルベは当初の予定通り、ドバイへ向かう予定とのこと。
【
ミシェル騎手】
「ドイツの多くの競馬場はこの冬の降雪で閉鎖になったそうで、ヴァルデルベもその影響でサウジに行くことができませんでした。
でも、その後の調整は上手くいき、今日はいい状態でした。もちろん100%ではありません。ただ、彼は本当に競馬が待ち遠しかったんだと思います。今日はオールウェザーでしたが、やはり彼は芝でしょうね。復帰戦としては良い走りでしたが、私は彼の100%を知っています。
レース後、馬主さんにお電話したら、『ドバイへ行こう!』と言ってくれました。ドバイの大レースに出られるなんて誇らしいです。チーム・ヴァルデルベはとても素晴らしく、私もその一員として、彼と大きなチャレンジができることが本当に幸せです。馬とチームの皆さまに感謝しかありません。
日本のファンの皆さまにお会いできずとても寂しいです。でも、私もフランスで頑張っています。早く事態が改善して、皆さまに会えることを祈っています。『またね。』」