北米フロリダ州の基幹競馬場であるガルフ
ストリームパークが、オールウェザートラックの導入を検討していることがわかった。同競馬場を所有するスト
ロナーク・グループで、フロリダ競馬担当役員を務めるビル・バ
ジェット氏が、デイリー・レーシング・フォームの取材に対し明らかにしたものだ。
ガルフ
ストリームパークが敷設を検討しているのは、北米では
プレスクアイルダウンズ競馬場や
ゴールデンゲート競馬場、英国ではウルヴァーハンプトン競馬場などが使用している、タペタというブランドの人工素材だ。ガルフ
ストリームパークの馬場は現在、外側が1周9ハロンのダートコース、内側が1周8ハロンの芝コースとなっているが、計画によると、内側にある芝コースを2つに分け、その外側部分にタペタを敷設。内側は、芝コースとして残すとしている。すなわち、ダート、オールウェザー、芝という、3つの異なる路面で競馬を施行したいというのがガルフ
ストリームパークの目論見だ。
バ
ジェット氏は、人工素材敷設に関する技術的な問題点や、日程的な問題点をクリアした上で、オールウェザートラックの導入を正式に決めることになるとコメントしている。
(文:合田直弘)