現地時間10日、アメリカのターフウェイパーク競馬場で行われたスターター
アローワンス戦(4歳上・AW1600m・1着賞金8400米ドル・9頭)は、3番手追走から4コーナーで外から先頭に並びかけて直線を向いたP.オウツ騎手騎乗の3番人気
ティルゼン(セ5、米・L.スミス厩舎)がそのまま粘り切り、後方から追ってきたS.
ゴンザレス騎手騎乗の1番人気ダイレクトアプローチ(セ5、米・M.トムリンソン厩舎)にクビ差で優勝した。勝ちタイムは1分38秒53(良)。
さらに1馬身差の3着にJ.
ラモス騎手騎乗の5番人気セブンティセブンティキャット(セ5、米・R.ロドリゲス厩舎)が入った。
勝った
ティルゼンは、父
Point of Entry、母Remember Then、
その父Pulpitという血統。通算成績はこれで8戦4勝。
ティルゼン鞍上の
ペリー・ウェイン・オウツ(Perry Wayne Ouzts)騎手は通算勝利数7154勝(51749戦目)となり、佐々木竹見元騎手の7153勝(
JRAの2勝含む)を抜いた。
オウツ騎手は1954年7月7日(66歳)。アメリカ合衆国アーカンソー州レパント生まれ。1973年
オハイオ州
コロンバスのビューラーパーク競馬場でデビュー。リバーダウンズ、ビューラーパーク、ターフウェイパークで競馬場のチャンピオンジョッキー(勝利数)をそれぞれ複数回獲得している。その騎手キャリアをつづったドキュメン
タリー映画「
アイアンマン・
ペリー・オウツ」は、2015年エクリプス賞
メディア部門のTV特集ドキュメン
タリー賞を受賞した。
佐々木竹見元騎手は、1941年11月3日(79歳)。青森県上北郡上北町(現・東北町)生まれ。1960年6月に
川崎競馬場の青野四郎厩舎所属騎手としてデビュー。1964年から1970年まで年間300勝以上を7年間継続し、1966年に記録した年間505勝(2384戦)は当時の世界記録。2001年7月引退。愛称は「鉄人」。生涯成績は39060戦7151勝(
地方競馬)、20戦2勝(
中央競馬)、12戦0勝(アメリカ)。
(取材:高橋正和、編集:netkeiba)