「
ダービー卿CT・G3」(3日、中山)
マイル界に新たな風が吹いた。3走前からマイルに照準を絞った
テルツェットが、破竹の4連勝で一気に重賞タイトルを獲得。1月5日の
中山金杯以来、88日ぶりにファンが訪れた中山で、M・デムーロは力強い
ガッツポーズで喜びを爆発させた。
相変わらずスタートは鈍く、鞍上が促す形で道中は後方5番手を追走。3角から徐々に加速して外めを進出し、抜群の手応えで4角をパス。勢い十分に先頭に躍り出ると、最後は余裕を持って後続の追い上げを封じた。
M・デムーロにとっては、昨年のNHKマイルC(
ラウダシオン)以来となるJRA重賞制覇。同時に節目となるJRA通算1100勝を達成し、「とても気持ちいい。以前のレースを勉強して、思った通りの瞬発力。能力は十分あります」と相棒を褒めたたえ、「温かい応援をしてくれて、すごくうれしいです」とファンに感謝した。
6戦5勝、3着1回とほぼ
パーフェクトな戦績で重賞ウイナーの仲間入り。もちろんこの先には、頂上決戦が視野に入ってくる。ただ、和田郎師は「体重は減っていたけど、筋肉がついてきたし、集中力もついてきた。ヴィクトリアM(5月16日・東京)は視野に入っていますが、中途半端な状態では出せません。状態をしっかり見極めていかないと」と慎重な口ぶり。新たな
ヒロイン候補の動向に注目が集まりそうだ。
提供:デイリースポーツ