「
桜花賞・G1」(11日、阪神)
白毛馬初のクラシック制覇へ向け、無敗の2歳女王・
ソダシが登場。注目が集まる
ヒロインを連載する。
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ソダシの主戦を務める
吉田隼人騎手(37)=美浦・フリー=は、牝馬にとっての大一番・
桜花賞が刻一刻と迫る中でも、気負う様子は見られない。前走の
阪神JFで白毛馬初のG1制覇という偉業を達成したことにより、いい意味で力が抜けている印象だ。
あくまで普段通りを貫く。「もちろん、勝ちたいのは勝ちたいです。ただ、前回にしても運があって勝てただけ。力差はないですから。今回も挑戦者という立場」と謙虚な姿勢を崩さない。前走の鼻差Vは
ソダシの持っている運に助けられたと、心の底から思っている。
白毛馬を誰よりも熟知しているジョッキーだ。白毛馬がJRAでマークした34勝(先週終了時点)のうち、騎手トップとなる7勝を挙げている。「白毛馬は怖がりというか敏感なところがあって、ちょっとしたことで反応してしまうんです。ただ、
ソダシが他の白毛馬と違うのは、ギアが上がること。だから芝でも走るのでしょう」と分析する。
2020年はコンビで4戦負けなし。自身5年ぶりのG1勝利も味わった。21年に入っても、冬の小倉でリーディングを獲得。現在は関東リーディングでもトップと、その勢いは止まらない。「僕がやるべきことをやって、普段の力を出せるように。それで結果がついてきてくれれば…」。
ソダシの力を引き出すことに全集中して、桜のゴールを待つ。
提供:デイリースポーツ