「
桜花賞・G1」(11日、阪神)
阪神JFのリベンジをかけて挑んだ
サトノレイナスはまたも2着に終わり、1番人気に応えることができなかった。
先に抜け出した
ソダシを
ターゲットに気迫の末脚を放つ。1番人気の
サトノレイナスはラスト1Fから鋭く反応すると、矢のように伸びてラ
イバルに肉薄。だが、首差に迫ったところが無情のゴールだった。鼻差で涙をのんだ
阪神JFに続く銀。またしても白い影を抜き去ることはできなかった。
「18番ありがとうございます」。レース後、ルメールはこう切り出した。大外枠だったことで、コースロスが生じた形。自虐的にあえて明るく振る舞う姿に、悔しさがにじむ。それでも直線16番手からメンバー最速の上がり3F32秒9を記録。並ではない力は、十分過ぎるほど見せてくれた。「いい競馬はしてくれました」。パートナーをねぎらった名手は「
オークスに行きましょう」と続け、府中でのリベンジを誓った。
国枝師は「敗軍の将、多くを語らず」と言葉を絞り出す。「枠が内であれば、ある程度のポジションには行けたでしょう。本質的にマイルはこの馬には忙しいですからね」。府中2400メートルを見据え、しっかりと前を向いた。末脚に磨きをかけ、樫の舞台で逆転を狙う。
提供:デイリースポーツ