「
皐月賞・G1」(18日、中山)
デビューして2戦2勝。
京成杯Vから直行で皐月の舞台に立つ
グラティアスが偉業にチャレンジする。2歳戦がスタートした1946年以降、キャリア2戦馬の最高着順は93年
シクレノンシェリフの3着。勝てば同レース史上、最少キャリアVとなる。鞍上に“
皐月賞男”のM・デムーロを迎え、競馬史に新たな1ページを刻むことができるか-。
底知れない不気味さがある。新馬-
京成杯を連勝中の
グラティアスが、キャリア3戦目でクラシックにチャレンジ。経験値では他馬に劣るものの、菅原助手は「センスはいいですし、高い能力を感じます」と期待の口ぶり。素質の高さでは負けていない。
3カ月の休養明けとなるが、態勢面に抜かりはない。同助手は「ここまで大事に使って、いいリズムで来ています。前走よりも筋肉のつき方は良くなっていますし、中身も入った感じです」と評価。ゆったりとしたローテがプラスに働き、いい状態で本番に臨めそうだ。
当初予定していた松山が騎乗停止となり、急きょ乗り代わりに。ただ、新たに指名されたM・デムーロは03年
ネオユニヴァース、04年
ダイワメジャー、13年
ロゴタイプ、15年
ドゥラメンテと歴代最多の4勝をマークする“
皐月賞男”。これ以上ないパートナーと言えるだろう。1週前追い切りに騎乗して、「動きは良かったし、いいスピードがありそう」と好感触をつかみ、「頑張ります」と
皐月賞V5へ意欲を見せた。
ここまで2戦2勝。勝てば2歳戦が実施されるようになった46年以降の同レース最少キャリアVとなる。「この馬は体力勝負になった時に、最も力を発揮するというのが厩舎の評価です。その点、中山は合っていますね」と舞台適性の高さを強調した。
無敗馬は
エフフォーリアだけじゃない。3戦目で大舞台に立つ素質馬が、心強い相棒を背に偉大な記録に挑む。
提供:デイリースポーツ