「NHKマイルC・G1」(9日、東京)
シンザン記念の覇者
ピクシーナイトが、G1の大舞台で反撃態勢だ。前走の
アーリントンCは4着に敗れたが、叩いた上積みは十分。府中は初めてだが、左回りは2戦2勝と得意としている。先週、
天皇賞・春を制し、JRA重賞150勝を達成して勢いに乗る
福永祐一騎手(44)=栗東・フリー =の手綱で、タイトル奪取を目指す。
ピクシーナイトが巻き返しを狙う。前哨戦の
アーリントンCは、久々と道悪もあって4着に敗れたが、2走前の
シンザン記念で今回有力馬の
ルークズネスト、
バスラットレオンを撃破して重賞初V。のちにその2頭が重賞を制しており、実力は決して引け取らない。音無師は「東京への輸送もあるし、体は絞れると思う。スタートを決め、折り合って運べれば」と力を込める。
中間は間隔の詰まった臨戦過程を考慮し、目立った時計は出していないが、担当の蛭田助手は「中2週を考えて調整してきて、競馬を使ったあとも想定通りに良くなってきています。前回より動けると思う」と、上積みに手応えをにじませる。近2走は逃げる競馬が続いているが、今回は同型も何頭かいるだけに、控える競馬で勝機をうかがうつもりだ。
指揮官は「2戦目(3着)に出遅れているけど、最後は差してきたしね。行かないレースをイメージしている」と明かす。蛭田助手は「スタートもうまいし、行く馬を行かして、今なら2、3番手で折り合いもつくと思う。府中のマイルはかなり過酷。あとはラスト1Fでどれだけ踏ん張れるか」と愛馬の底力を信じて送り出すだけだ。
鞍上は
ワールドプレミアで
天皇賞・春を制して波に乗る福永。デビューから全4戦で騎乗し、持ち味を知るだけに、きっちり力を引き出してくれるはずだ。東京は初めてだが、左回りは2戦2勝と得意。府中の長い直線を克服し、3歳マイル王の座をつかみ取る。
提供:デイリースポーツ