現地時間9日、今月1日に米・
チャーチルダウンズ競馬場で行われたG1・
ケンタッキーダービー(3歳・ダ2000m・19頭立て)を制したメディーナスピリット(
Medina Spirit、牡3、J.ヴェラスケス騎手)から、レース後の血液検査で禁止薬物のベタメタゾンの陽性反応が検出されたことを英競馬
メディア『Racing Post』などが報じた。
メディーナスピリットを管理するB.バ
ファート調教師はこの結果を否定しており、毛髪検査と陽性サンプルのDNA分析を要求している。今後はケンタッキー州競馬委員会の調査を待つことになるが、陽性だった場合、同馬は失格となり、2着の
マンダルーン(牡3、F.ジェルー騎手)が繰り上がって優勝馬となる。
メディーナスピリットは父
Protonico(
その父Giant's Causeway)、
母Mongolian Changa、母の父
Brilliant Speedという血統。
ケンタッキーダービー優勝含め、通算成績6戦3勝(2着3回)。
ステロイド抗炎症薬のベタメタゾンはケンタッキー州での使用自体は禁止されていないが、レース2週前からの投与を禁じられている。また昨年2月にB.バ
ファート調教師の管理馬ガミーン(
Gamine、牝4)から、ケンタッキー
オークス(米G1)レース後に同じベタメタゾンの薬物検査陽性反応が出て失格となっている。
B.バ
ファート調教師は1953年1月13日、米
アリゾナ州生まれ。米三冠馬の
アメリカンファラオ、
ジャスティファイなどを輩出し2009年に『アメリカ競馬名誉の殿堂博物館』の調教師部門で殿堂入りをしている。