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ヴィクトリアマイル・G1」(16日、東京)
阪神牝馬Sで重賞初制覇を飾った
デゼルは12日、栗東坂路を単走馬なり。4F55秒0-40秒4-13秒2と時計は地味だが、フットワークは軽快。むしろ自慢の末脚を研ぐような集中した走りに、状態の良さがうかがえた。
1週前のCWで川田を背にしっかりと負荷をかけ、6F79秒8-11秒5の好タイムをマークしているとあって、「きょうは息を整える程度」と友道師。「リズムも息遣いも良く、追い切った後の息の入りも良かった。100%いい感じ」と、仕上がりに胸を張った。
初のマイル戦だった前走は、上がり3F32秒5の鬼脚で圧巻の差し切りV。ただ、指揮官にとっては「守備範囲の一番短いところだし、もっと距離は長い方がいい」というのが正直な胸の内だろう。それでも、「東京のマイルなら、長い直線を利用して伸びて来られるからね。デビュー前から能力を感じていた馬。G1を獲るチャンスがあるところまで来ていると思う」と大きな期待を寄せた。
名前の意味は、フランス語で「翼」。父は7冠馬
ディープインパクト、母が仏G1・2勝の名牝
アヴニールセルタンという優秀な血を受け継いだ4歳牝馬が、いよいよ大きく羽ばたく時が来た。
提供:デイリースポーツ