15日にニューマーケット競馬場で行われた3歳馬のLRフェアウェイS(芝10F)を、1番人気(2.5倍)のジョンリーパー(牡3、父
フランケル)が快勝。6月5日に
エプソム競馬場で行われるG1英ダービー(芝12F6y)へ向けた前売りで、オッズ8〜10倍の5番人気に急浮上した。
G1英
オークス(芝12F6y)やG1愛
オークス(芝12F)に加え、京都競馬場のGI
エリザベス女王杯(芝2200m)を10年・11年と連覇するなど、通算で6つのG1を制した名牝
スノーフェアリーの3番仔となるのがジョンリーパーだ。母も管理した
エドワード・ダンロップ厩舎に入厩した同馬は、1戦0勝で2歳シーズンを終えた後、今季初戦となったニューキャッスルの条件戦(AW10F42y)を4馬身差で制して初勝利を挙げていた。
スローペースとなったLRフェアウェイSでは、
フランケル産駒らしく前半を行きたがる素振りを見せたが、鞍上ウィ
リアム・ビュイックがなだめて5頭立ての4番手を追走。残り3Fでビュイックの
ゴーサインが出ると、母譲りの力強い末脚を見せ、2着以下に1.3/4馬身差をつけて優勝を飾った。
ジョンリーパーという馬名は、
エドワード・ダンロップ調教師の父で、ダービー2勝の伯楽ジョン・リーパー・ダンロップさん(18年7月に他界)への敬意を込めて命名されたものだ。
日本にもゆかりのある血脈を持つジョンリーパーが、今後どこまで出世していくか、おおいに見ものである。
(文:合田直弘)