かつては
フェブラリーSの前哨戦という位置づけだったが、13年からこの時期に移動し、同時に距離も100m延長された。
帝王賞への
ステップレースとしての役割が注目されるようになっており、GIIIにしてはメンバーが揃う傾向にある。今年は中京ダ1900mで行われるが、この条件で重賞が施行されるのは昨年の
シリウスSに続いて2度目。
1.斤量を背負っている馬が強い
時期変更後の8年で、56kgを背負った馬は連対率5.3%であるのに対して、57kg以上の馬は25.0%。冬に行われていた時は、GI連戦の合間ということもあって上がり馬にも台頭の余地があったが、この時期になってからは実績馬優位の傾向が強まっている。
2.長く脚を使えるか
過去に同条件で行われたオープンクラスの2レースでは、3着以内に好走した馬はいずれも3位以内の上がりを使っていた。中京は3〜4コーナーが下り坂で、直線入り口から上り坂というレイアウトなので、3〜4コーナーから流れに乗って長く脚を使えるか、というのが好走のポイントになる。
3.距離延長はやや苦戦
過去5年に行われた1勝クラス(500万下)以上の中京ダート1900mの成績を、前走の距離別で見てみると、前走も1900mだったという馬は複勝率33.5%と上々で、今回距離短縮となる馬も複勝率26.7%。対して、今回距離延長となる馬は複勝率18.7%。
マスターフェンサーは昨年交流重賞を3連勝。今年初戦の
ダイオライト記念では人気を裏切ってしまったが、久々に加えて初のナイターということも影響したか。今回は5走ぶりの中央だが、過去には同条件の2勝クラスを圧勝した実績があり特に不安はない。斤量58kgを背負うとしても巻き返しを期待できるだろう。