「
オークス・G1」(23日、東京)
「何だかすごい有名になったみたいだね」-。追い切りを終えてスタンドに戻ると、多くのカメラマンに迎えられた
武豊騎手(52)=栗東・フリー=が、笑顔でジョークを飛ばした。
美浦トレセンは2年ぶりで、
オークスで初コンビを組む
クールキャットの最終リハに駆けつけた。「映像でしか見たことがないし、カリカリした馬かと思ったら、すごく乗りやすかった。来て良かったよ」とうなずいた。
その言葉通り、美浦Wでの併せ馬で
レリスタット(4歳1勝クラス)に1馬身先着を決めた。
クールキャットの母は
メジロトンキニーズで、名門“メジロ”の血脈を受け継いでいる。
武豊とメジロといえば、G1・4勝馬
メジロマックイーン。「それで指名されたのかな」と笑ったが、自身にとって93年
ベガ、95年
ダンスパートナー、96年
エアグルーヴ以来、25年ぶりのV4を狙う。「バテないイメージがあるし、距離の心配もないと思う。スタミナを生かせるレースができればいいかな。いい騎乗で期待に応えたいね」と静かに闘志を燃やしていた。(デイリースポーツ・村上英明)
提供:デイリースポーツ