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オークス・G1」(23日、東京)
無敗2冠を目指す
ソダシの真っ白な馬体が、無情にも馬群へのまれていく。ラスト1Fあたりで先頭に並び掛ける意地こそ見せたが、最後は完全に力尽きて8着に沈んだ。吉田隼は「(前が)あいたけど、後ろの馬の伸び脚の方が良かった。距離の壁なのかな」と唇をかむ。
好発から2番手へ。だが、1・9倍と圧倒的な1番人気に支持された白毛馬に対するマークは厳しかった。スタート後の1~2角では外からラ
イバルたちに切り込まれ、手綱を引く場面も。勝負どころでも周囲をがっちり囲まれ、終始ストレスがかかる状態だった。須貝師は「スタートして出たなりに行ければと思ったんだけど。向正面までのストレスがね…」と前半で力んだ分のスタミナ消耗を敗因の一つに挙げたが、「本当に強い馬なら、それでも勝たないといけないんだけど」と、あえて厳しい言葉で締めた。
これが春の最終戦。この後はひと息入れ、立て直される。主戦は「一からつくり直したい」と巻き返しを誓った。このままでは終われない。白毛伝説は、秋の第2章へと続く。
提供:デイリースポーツ