「ユニコーンS・G3」(20日、東京)
ヴィゴーレが華麗なる転身を図る。調教では抜群のアクションを見せながら、重賞などで能力を発揮できずにここまで9戦2勝。陣営は今回初めてダートへと矛先を向けてきた。隠し持つ能力が爆発するか。
ヴィゴーレはス
プリングS15着、
プリンシパルS10着と、ここ2走で2桁着順が続き。初の砂の舞台できっかけをつかみたい。松永幹師は「ケイコの動きを実戦につなげることができていないんです。負けるにしても、もう少し動けるはずの馬ですから」と、能力を高く評価しているだけにもどかしい様子だった。
調整は順調だ。9日の栗東CWでの1週前追い切りでは、
グランメテオール(3歳1勝クラス)を7馬身追走から、直線で内に潜り込むと力強い脚さばきで2馬身半先着を果たした。「状態は変わりなくいいです」と仕上がりに不安はない。
過去10年、初ダートで制したのは19年
ワイドファラオのみだが、指揮官は前向きだ。「前走のような芝の高速馬場は合わない馬なのかもしれないですが、あれだけケイコで動く馬ですからね。ダートは合うと思うし、調教と実戦がかみ合えば。それにマイルの方が脚がたまると思うので悪くないと思うんです」。
母ヴァイセフラウはダート1200メートルで3勝をマークと血統も後押しをする。新たな道を切り開き、砂路線のニューヒーローを目指す。
提供:デイリースポーツ