スマートフォン版へ

【ユニコーンS】同コース・青竜Sの覇者ゲンパチフォルツァ 木幡巧のテン乗りでも陣営は不安なし/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2021年06月17日(木) 19時10分
 JRA最大の“出世レース”が何かと問われれば、迷わず挙げたいのが今週の東京メイン・ユニコーンS(20日=東京ダート1600メートル)である。

 際立つのは近6年で、15年ノンコノユメ、16年ゴールドドリーム、そして昨年覇者カフェファラオが後のGIフェブラリーS優勝馬。18年ルヴァンスレーヴは前出ゴールドドリームと並びGIチャンピオンズCの覇者。17年サンライズノヴァ、19年ワイドファラオJRA・GIの勝利こそないが、ともに交流GIを制覇している。勝てば将来を約束されたも同然の舞台であり、逆に言えば古馬GIを勝てそうな馬を狙うのが馬券の必殺セオリーなのだ。

 と、偉そうに記してはみたものの…。今年は近年にない大混戦。1番人気候補ラペルーズとて、鞍上(ルメール)人気を加味しても単オッズが3倍を切ることはなかろう。そこで頼りにしたいのは近年データ。何より最強のステップと言えるのが、同じ東京ダート1600メートルで施行される青竜S。レースが始まった14年以降、7年間で経由馬延べ8頭が馬券対象に。コース経験が強みとなっているのは歴然である。

「前走は危なげない内容で押し切ってくれましたね。東京マイルも今回で4戦目。一戦ごとにしっかりして稽古もおのずと動くようになってきたし、楽しみな舞台です」

 こう語るのは、今年の青竜Sの覇者ゲンパチフォルツァを担当する東貴之助手。2走前の端午S(4着)で手綱を取ったルメールはラペルーズに騎乗。今回は木幡巧也のテン乗りとなる形ながら不安はないと胸を張る。

「普段の運動では立ち上がったりヤンチャな面を見せるけど、走ってしまえば癖もなく素直なタイプ。端午Sは放牧明けのせいか案外な行きっぷりだったし、むしろ先入観のない騎手が乗ってくれたほうがプラスかも。何よりタクヤが勝ったレースを見て“乗りたい”と言っていたらしいので」

 大混戦の見立ては関係者も同様で、東助手も相手関係のチェックに余念がない。

「前走の勝ち時計はラペルーズヒヤシンスS(1分36秒8)より0秒7速かったし、むしろ怖いのはレディバグかと思っていたんですけど…。現状は賞金除外のようだし、2番手くらいに付けられれば今回もうまくいくんじゃないですか」

 管理する堀井雅広調教師は来年2月で定年を迎える。限られた重賞制覇のチャンスを逃したくない気持ちは、おそらくどの陣営よりも強いはず。その意気込みに今年は賭けてみよう。

(美浦の定年野郎・山村隆司)

東京スポーツ

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す