25日、阪神競馬場で行われた
阪急杯(4歳上、GIII・芝1400m)は、安藤勝己騎手騎乗の3番人気
プリサイスマシーン(牡8、美浦・
萩原清厩舎)と
幸英明騎手騎乗の4番人気
エイシンドーバー(牡5、栗東・湯浅三郎厩舎)が、共に好位追走からゴール手前で馬体を併せてゴール。写真判定の結果、1着同着となった。勝ちタイムは1分20秒5(良)。さらにハナ差の3着には大外から追い込んだ2番人気
スズカフェニックスが入った。1番人気に支持された
キンシャサノキセキはさらに1.1/4馬身差の4着だった。
プリサイスマシーンは
父マヤノトップガン、母は
JRA1勝の
ビーサイレント(
その父サンデーサイレンス)という血統。99年セレクトセールにて800万円で落札されていた。03、04年
中日新聞杯(GIII)連覇、06年
スワンS(GII)を制しており、今回の勝利で重賞4勝目となった。通算成績34戦14勝(うち地方8戦5勝、重賞4勝)。
エイシンドーバーは
父Victory Gallop、
母エイシンジョージア(
その父Kris S.)という血統の米国産馬。これまでに重賞では06、07年
小倉大賞典、07年
京都金杯(いずれもGIII)で2着と惜敗が続いていたが、今回の勝利で悲願の重賞制覇を達成した。通算成績17戦6勝(重賞1勝)。なお、
Victory Gallop産駒は
JRA重賞初勝利となった。
プリサイスマシーンに騎乗した安藤勝己騎手は
サンライズバッカスで制した先週のフェブラリーS(GI)に続く
JRA重賞制覇で、今年4勝目(通算47勝)。管理する
萩原清調教師は同馬で制した06年
スワンSに続く重賞勝利で、通算では6勝目となった。
エイシンドーバーに騎乗した
幸英明騎手は
ブルーコンコルドで制した05年
シリウスS(GIII)以来の
JRA重賞制覇で通算19勝目。管理する湯浅三郎調教師は
エイシンワンサイドで制した99年
新潟ジャンプS(JGIII)以来7年6か月ぶりの重賞制覇で、通算では10勝目となった。なお、湯浅三郎調教師は28日付けで調教師を引退する。