「ユニコーンS・G3」(20日、東京)
前走11着大敗からの巻き返しに燃える
ラペルーズは16日、美浦Wで併せ馬。時計こそ目立つものではなかったが、シャープな脚さばきを披露した。汚名返上へ向けて、着実に準備を進めている。
JRA再転入後3連勝を狙った前走青竜Sで11着に大敗。巻き返しに燃える
ラペルーズが美浦Wの併せ馬でシャープに駆け抜け、戦いへの準備を整えた。
シハーブ(5歳2勝クラス)を5Fで2馬身追走。4角で一気に差を詰めると、直線はビッシリ馬体を合わせ、そのまま併入でフィニッシュ。5F70秒1-39秒3-13秒0。派手なアクションこそなかったものの、脚さばきは実にスムーズだ。
藤沢和師は「最後の1Fだけ併せて、ゴール前で伸ばすように指示した。時計は遅いけど、動きは良かったと思います」と納得顔。さらに「休み明けを一度使って良くなっている。順調に来ています」と狙い通りの良化ぶりに笑みを浮かべた。
前走はスタートひと息だった上に、隣の馬と接触する不利があった。「気が難しいところがある馬だから」と指揮官が話すように、このアク
シデントに嫌気が差したのか、最後方追走のまま、直線も末脚不発に終わった。
しかし、あれが本来の姿でないのは間違いない。
ヒヤシンスSでは同じようにスタートひと息ながらも内々で脚をため、直線はメンバー最速上がりを繰り出して差し切った。「2走前のような競馬ができれば。末脚はしっかりしている馬だから」とトレーナーはその再現を期待している。
過去10年で勝ち馬7頭がのちにG1(Jpn1を含む)を制している出世レース。厩舎の先輩
タイキシャトルも1997年にこのレースを制し、名馬への階段を駆け上がった。偉大な先輩に続きたい。
提供:デイリースポーツ