「ユニコーンS・G3」(20日、東京)
2月のサウジダービーを制した
ピンクカメハメハが17日、栗東坂路での単走追いで好タイムをマーク。海外遠征帰りながら、力を出せる態勢にあることをアピールした。国内でダートのレースに出走するのは初めてになるが、同じ左回りのマイル戦で好結果を出しているだけに勝機は十分。中東で輝いた素質馬が、今度は府中のダートで力強い走りを披露する。
サウジダービー覇者
ピンクカメハメハは栗東坂路でルーキーの松本(レースは北村宏)を背に最終リハ。馬なりにもかかわらず、4F51秒8-37秒6-12秒4という好時計をたたき出した。感触を確かめた松本は「動きは良かったです。時計はもうちょっと遅くても良かったのですが、気のいい馬ですからね。2歳の時に比べて、しまいの時計を出せるようになっています」と成長を実感する。3月に騎手デビューする前から、海外遠征前の国内での調教に騎乗しており、「芝でも走っているように、いいスピードがあります」とストロングポイントを挙げた。
中東遠征からの帰国検疫を経て栗東トレセンに帰厩。6月に入ってから急ピッチで乗り込まれている。村上助手は「先週しっかりやって、坂路での自己ベスト(4F51秒5)が出ました。調教でも動けるようになってくれています」と海外で経験を積み、たくましくなった姿に目を細める。さらに「行く前はイレ込むことが多かったが、海外に行ったことで精神面でも落ち着きが出てきました」と進化ぶりを強調した。
前走の敗因は距離。1900メートルはやや長かっただけに、マイルに戻るのは間違いなくプラス。「日本のダートでは走ったことがないので分かりませんが、雨が降って締まった方がいいと思います」と同助手は湿った馬場を希望。サウジではレース直前の雨が幸運をもたらしたという。幸い、今週末の天候も崩れる見込み。雨を味方に日本でもタイトルをもぎ獲る。
提供:デイリースポーツ