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【宝塚記念展望】上半期の総決算、あの馬の戴冠を期待したい

  • 2021年06月22日(火) 06時00分
 上半期GIのラストを飾るグランプリ。一昨年はリスグラシューが3馬身差で完勝し、昨年はクロノジェネシスが6馬身差圧勝と、2年連続で牝馬が圧倒的な走りを見せている。今年もクロノジェネシスを筆頭に牝馬が中心のメンバー構成となりそうだが、制するのはどの馬になるか。

1.前走敗れた馬が巻き返す

 過去10年、前走からの連勝で宝塚記念を制したのは15年のラブリーデイのみ。3着以内で見ても、前走1着だった馬は[1-1-2-23]で複勝率14.8%と苦戦気味。対して、前走2着だった馬は[2-3-4-10]で複勝率47.4%、前走3着だった馬は[2-1-1-10]で複勝率28.6%。

2.休み明けは厳しい

 前走が3月31日以前だったという馬は、過去10年で4頭しか3着以内に入っていない。また、その内の3頭は1番人気で、一昨年2着のキセキ、16年2着のドゥラメンテ、13年3着のジェンティルドンナと、人気に応えられない形の善戦だった。

3.上がりが掛かりスタミナ比べに

 過去10回のレース上がり3ハロンの平均タイムは35秒95。宝塚記念は阪神内回りの非根幹距離というタフな条件設定に加え、荒れた芝、降雨などの要因も重なり、豊富なスタミナが要求されるタフなレースとなる。今年は開催の間隔が空いているので例年ほどでない可能性はあるが、タフな条件下でも崩れないタイプの馬を中心視したい。

 カレンブーケドールは前走、グレード制導入以降初めて牝馬として天皇賞(春)で3着に好走。重賞で勝ち切れずにもどかしい結果が続いているが、スピードもスタミナもトップクラスのものがあるのは間違いない。距離短縮はプラスのはずで、今度こそ悲願のGIタイトル獲得を期待したい。

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