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宝塚記念・G1」(27日、阪神)
クロノジェネシスが23日、栗東CWで躍動した。折り合い重視の併せ馬で万全の仕上げをアピール。
グランプリ3連覇へ向けて視界は良好だ。
グランプリ3連覇へ向けて準備は整った。20年覇者の
クロノジェネシスは岩田望(レースはルメール)を背に、栗東CWで
ジェラルディーナ(3歳1勝クラス)を8馬身後方から追走。折り合いに専念しながら進めると、4コーナーで内側に潜り込み、手応えに余裕を残したまま併入。6F85秒0-38秒7-11秒9をマークした。
斉藤崇師は「折り合いとリズム重視で。先週と違って馬の後ろでじっと我慢できていたし、直線も自分のリズムで前の馬に並びに行けたのでいい動きだったと思う」と好感触。ルメール騎乗の1週前追い切りはエキサイトする場面があったが、見事に修正された。
初の海外遠征だった前走の
ドバイシーマクラシックは首差2着。敗れたとはいえ、G1・3勝馬の力を全世界に発信し、「4コーナーで内の馬とぶつかって遅れたので苦しい位置関係になったけど、そこから間を割って2着に来たのはすごい」と振り返った。
帰国当初は
宝塚記念の出走に半信半疑だった。「空港で見た時はガリガリだったので間に合うか分からないと思っていたけど、その後は順調に回復してくれて。馬の回復力がすごいなと思います」と目を細めた。海外経験でたくましさを増し、「ひと回り成長したというか、気性的にもどしっとした。
有馬記念よりも馬体に張りが出て、今が一番充実しているんじゃないかと思うぐらい」と本格化を強調した。
舞台は20年、6馬身差圧勝を演じたドリームレースだ。「どの競馬場でも一生懸命走ってくれる。力を出せば結果がついてくると思っているので、いい状態で送り出すだけです」。国内で負けるわけにはいかない。
有馬記念に続くファン投票第1位の支持を受け、最高の結果で上半期を締めくくる。
提供:デイリースポーツ