「
宝塚記念・G1」(27日、阪神)
21年初戦のAJCCで重賞初制覇後は、
阪神大賞典7着、
天皇賞・春4着と長距離戦で結果を出せなかった
アリストテレスだが、最終リハの栗東坂路で23日、そのダメージを全く感じさせない動きを披露した。4F53秒0-38秒6-12秒5で
アードラー(7歳オープン)と併入。重厚感あふれるアクションは、本格化を印象づけた。
騎乗した松若(レースは
武豊)は「仕上がっていたので、馬なりで気分良く走らせましたが、いい感じでした。体がしっかりして、大人になっています」と充実ぶりを口にした。
菊花賞以降の最終追い切りを任されているだけに、「前は調教で動かなかったんですけどね。動くようになっています」と上昇ムードを感じ取っていた。
音無師も「もともと晩成だと思っていた馬ですからね。今はすごく見た目の雰囲気がいい」と目を細め、「真価が問われるレースになるね」と気を引き締める。牝馬がクローズアップされる中、三冠馬に際どく迫った20年の
菊花賞2着馬が、牡馬の意地を見せる。
提供:デイリースポーツ