「
ラジオNIKKEI賞・G3」(4日、福島)
かなわなかったダービー出走への夢-。
ヴァイスメテオールが、小雨混じりの福島で憂さを晴らした。
「イメージ通りに乗れて良かった。楽でしたね」と殊勲の丸山。
京成杯4着以来3戦ぶりの手綱に、強い競馬で応えてみせた。道中は中団のインに待機。4角手前でうまく外へ持ち出すと、直線は鞍上の右ムチで一気にエンジンを全開させる。メンバー最速の上がりを駆使して、最後は手綱を押さえる余裕を見せながら2馬身半差の完勝劇。待望の重賞タイトルを手に入れた。
プリンシパルS4着から、放牧を挟んでこの日はプラス6キロ。キャリア最高馬体重に並ぶ502キロに「新馬の時から能力を感じていました。でかい馬特有の緩さがありましたが、久しぶりに乗ったら力をつけているのを感じました」と期待通りの成長に目を細めた。
木村師にとっては16年
ゼーヴィント以来、同レース2勝目。「このあとはしばらく間をあけるつもりだったので、しっかり調整を積みました。丸山さんには迷惑を掛けていたので、自信を持って乗ってもらえるように修正しました」と胸をなで下ろし、「うまく乗ってくれたし、強い競馬をしてくれた。いい秋を迎えられる競馬ができましたね」と明るい表情を浮かべた。
今後は未定となっているが、まだキャリアはわずか5戦。豊かな将来を想像させる豪快な勝ちっぷりだった。
提供:デイリースポーツ