「
七夕賞・G3」(11日、福島)
連覇を目指す
クレッシェンドラヴが7日、美浦Wで迫力満点の動き。単走だったが力強いフットワークで万全の仕上がりをアピールした。トップハンデの58キロを背負うが、進化を続ける7歳馬が3つ目のタイトルを奪取する。
現役屈指の福島巧者である
クレッシェンドラヴ。最終リハは美浦Wでの単走追い。前半はややセーブ気味だったが、4コーナーで外ラチ沿いを豪快なフットワークで回り、直線も力強く駆け抜けてフィニッシュした。5F67秒3-39秒0-12秒5。万全の仕上がりをアピールしてみせた。
林師は「1週前に内田騎手に乗ってもらって、いい動きをしてくれた。今週は上がり重点でと思っていましたけど、きょうもいい走りでしたね」と納得の表情だ。前走の
大阪杯から3カ月の休養明けになるが、この中間は思った通りに調整が進められており、「言うことなしですね」とトレーナーは体調面に太鼓判を押した。
ここ3戦は
ジャパンC、
有馬記念、
大阪杯とG1に挑戦。好結果こそ出せなかったが、内田博は「前走は馬場が悪すぎたね。経験値や力関係を思えば、よく走っている」と一定の評価を与える。さらに、「年齢を重ねて、いいパフォーマンスができるようになってきた」と、キャリアを重ねて進化していることを感じ取っている。
そのひとつが気性面の成長だ。以前は馬の少ない遅い時間帯に馬場入りしていたが、今は混雑していても平気になった。指揮官は「レースぶりに幅が出ているのも、精神面の成長が大きいと思います」と、
ステップアップを続ける7歳馬に感心する。「(ハンデの)58キロは想定内。この条件は合うと思っているので」ときっぱり。トップハンデを背負っても、福島では主役を譲る気はない。
提供:デイリースポーツ